吹抜けにすると地震に弱くなる?

吹抜けにすると地震に弱くなる?このような相談をされる事があります。どこかの営業マンにいわれたのでしょう。確かに構造知識がなければ、地震に弱い家になってしまいます。しかし、構造知識があれば地震に強い家を設計することはできますし、吹き抜けを設けたことで暮らしやすい室内環境が手に入ります。今回は、どんな設計が地震に強いのか?または、地震に弱いのか?についてお話していきます。最後までごらんください。

吹き抜けってどうなっているの?

木造住宅の場合、多くは2階建てになります。吹き抜けは2階の床面の一部が無く、1階と空間がつながっているプランのことを言います。階段も2階の床が無いので吹き抜け扱いになります。

 吹き抜けのメリット

1階と2階の空間がつながっているので解放感があり、空気の対流があることで室内環境が良くなります。日当たりが悪い敷地条件でも吹き抜けから太陽光を入れることもできますので、明るいリビングになります。

 吹き抜けのデメリット

今回のテーマである地震についてがデメリットになります。営業マンにも言われると思います「吹き抜けにすると地震に弱くなるからやめましょう」正しく設計できなければ地震に弱くなります。

 吹き抜けは地震に弱くなる?

なぜ吹き抜けは地震に弱くなると言われるのでしょうか?これを知っていたら、プランの段階で危険が分かるので、住宅会社を見直したり、プラン変更したりと対策できます。そんなに難しい事ではないので、ここで知ってください

 床がなくなるから弱くなる

吹き抜けとは2階の床が無いです。当然ですよね。この2階の床は地震や台風などの外力に抵抗しています。主に水平力にかかわってきます。どこの床をなくして吹き抜けを造るのかによって、地震に強いか?弱いのか?が変わってきます。つまり、吹き抜けにもつくり方があるって事です

地震に弱い吹き抜けの特徴

弱い吹き抜けは、地震や台風による水平力に抵抗する力が少ないです。動画で解説しますね

https://youtube.com/shorts/uG5Gdpu3a6Y

悪い吹き抜けの場合、動画では廊下の幅しか床面がなく2階が大きく揺れたときに水平力が廊下に集中して破断してしまいます。2つの大きな床面を細い幅の廊下でしかつながっていないわけです。動画のように階段を動かすと地震に強くなりますね。

地震に強い吹き抜けの特徴

地震に強くする吹き抜けのつくり方は色々ありますが、インザホームでやっている事例をお伝えします。参考にしてください

 火打ち梁での補強

写真のように吹き抜けの角にある斜めの構造材を「火打ち梁」といいます。これを設けると面剛性が上がります。

 キャットウォークでの補強

吹き抜けの外壁面にキャットウォーク(通路)をつくり、床面を増やす=水平後面が増えるので地震に強くなります

プランの工夫

吹き抜けの両側を部屋にすると地震に強くなります。さらにキャットウォークで囲むと床面が増えます。それでも敷地が細長い場合などはできないかもしれませんが、その場合でも吹き抜けが外壁に面していいのは2面までにしてください。両側に部屋があると1面が外壁になりますので、地震には強くなります。

まとめ

地震と吹き抜けの関係についてお話しました。地震力(台風も含む)を考える場合は、2階の床面が水平力に抵抗できるように注意することです。地震の強さは鉛直方向よりも水平方向の力を考えなければなりません。それはプランの段階で地震に強いのかを判断できます。もし、心配ならインザホームの無料相談にお越しください。地震についてはもっとお伝えしたいことがあります。地域の皆様が地震に強い家に住めたらいいなと思っています。

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