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本来は建築士が不動産を仲介すべきだと思う

こんにちは、前田です。

 

インザホームでは、土地探しもお手伝いしています。

売る側の不動産屋

建てる側の建築屋

どちらの話があなたにとって参考になるのかは聞いてから判断してください。

 

 

先日、こんな土地相談がありました。

全体をお見せ出来ないので一部だけです。

不動産情報では、市役所との協議で建築可能だと記載ありました。

結果からいうと、お勧めできません。

 

 

石積みの上にブロックで土留めしているのは、

2重擁壁になり、造成工事では行ってはいけないのです。

古い建物だったので、その当時は良かったのか知れませんが

今は、ダメです。

つまり、擁壁として認められません。

 

 

そして、高さが道路から3.6mありました。

これは崖条例が適応されます。

 

つまり、この道路から7.2m離して家を建てる事になります。

そこまでの広さはありません。

 

 

だから、擁壁の造成工事が必要になります。

こんな感じで造成しないといけません。

 

 

今の家のイメージはこれ

 

 

掛かる費用は

土留めの解体

土の搬出・搬入

埋めた土の改良

擁壁

土地が安くても、家を建てるまでにすごくお金掛かります。

 

 

それに、この土留めブロックで2mの10段積んであります。

通常、ブロックは土留めに使ってはいけません。

ブロックは塀に使います。

 

 

ブロックは10mmの鉄筋が40㎝ピッチにしか入っていません。

擁壁はもっと細かく入っています。

これ、インザホームでの擁壁の鉄筋です。

13mm・16mmの鉄筋が200ピッチにダブルで入っています。

しかも2m以下の擁壁です。

これって過剰ではありません。通常ですよ。

 

どっちの土留めがいいですか?

 

 

広い土地に見えても実際は家が建てられる面積が小さかったり

造成にお金かかったり

法律や条例で制限されたりと

思ったようにならない事があります。

 

売ったもの勝ちなんて思っている営業マンがいます。

情熱があれば売れると思っている営業マンもいます。

そこにどんな建物が建つのか分からない人が売っている訳です。

 

本当は土地の仲介って建築士がした方が

消費者にとっては危険に晒されずに済むのですが・・・・