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サッシは樹脂と複合 どっちが良いの?

2023-05-26

樹脂サッシとは?

まずは、樹脂サッシとはどんなものなのかをお伝えします。

 

窓の枠が全て樹脂で構成されています。

樹脂自体はアルミと比べると強度が低いので、厚みをつけて強度を出します。

だから、アルミサッシと比べるとかなり重いです。

吐き出しサッシの障子は一人で持つのは怖いぐらい重いです。

それぐらい重いので、窓の開閉は力が必要です。

 

樹脂サッシにも色々なメーカーがありますが、今回はYKKで比較します。

APW330 というサッシです。

 

APW430 というサッシです。

 

比べると樹脂で区切られている数が違いますね。

それが熱貫流率の数値になっています。

 

APW430の方が性能が良いのでお勧めです。

樹脂サッシと言うとお客さんの受けが良いので安いAPW330にしている住宅会社もあります。

樹脂サッシの場合は、どちらなのかを確認しておきたいですね。

 

複合サッシとは?

外側が耐久性と強度のあるアルミで室内側が樹脂になっています。

ここではリクシルのTWを紹介します。

アルミなので、軽く強度があります。

窓の開け閉めが楽で、枠が細くなっていますのでデザイン性も良くなります。

性能はコチラ

どの種類の窓での数値かは分かりませんが・・・・

恐らく縦辷りでYKKと同じ窓寸法でしょう。

APW330よりは性能は良いです。

 

サッシは樹脂と複合 どっちが良いの?

インザホームの標準仕様は複合サッシになっています。

その理由をお伝えします。

もちろん、ご要望があれば樹脂サッシも選択可能です。

 

地域性で考える

愛知県は比較的温暖で、太平洋側では冬に日射が多いです。

住宅の消費エネルギーを考えてみます。

1年での消費エネルギーを100だとします。

冷房は4~5ぐらい

暖房は25~30ぐらい

冬の暖房エネルギーの方が大きいですので、太陽光を室内に入れて温めると省エネになります。

 

 

その場合、窓枠が細い複合サッシの方が有利になります。

 

日本海側の地域であれば話が変わります。

冬に日射取得があまり望めない(雪や曇りが多い)のであれば、断熱性の高い樹脂サッシを標準仕様にしています。

 

どれぐらいの金額差があって、元は取れるの?

おおよそですが、APW430(トリプルガラス)とTW(ペアガラス)の価格差は80~100万円ぐらいになります。(APW430の方が高額)

UA値を計算すると

UA値0.46のTWを採用した家がAPW430に変更するとUA値0.41ぐらいになります。

性能が上がります。

 

でも、ここからが重要!

この数値の差が電気代で元はとれるのか?って事です。

1次消費エネルギーを計算して、電気代に変換すると・・・・

年間で3000~5000円(幅があるのは、電気代が上がっているからです)ぐらいです。

 

もっと分かりやすく言うと200年ぐらいで元が取れます。

今の電気代で計算していますので、将来はもっと電気代が上がれば早く元が取れるかもしれません。

そうだとしても、割に合わないと思います。

 

住宅会社としては、少しでも高額な商品を選んで頂けた方が売り上げが上がりますから樹脂サッシを勧めたくなるのも分かりますが・・・・

 

複合サッシでは結露すると言っている会社はヤバイです

樹脂サッシを進めている会社のセールストークでは

「樹脂サッシは結露しません。複合サッシでは結露します。」

 

言い方を変えると、「樹脂サッシでなければ結露してしまう家しか建てられない」となります。

結露は窓の素材だけで起こる現象ではありません。

 

空気の対流や換気を考えないと樹脂サッシにしても意味はありません。

窓とは別の話になります。

この話はまた別の機会にお伝えします。

 

インザホームの家では、複合サッシですが結露はほとんどありません。

気密、換気、対流などを考えなければ、窓には結露しない樹脂サッシにしたとしても、壁の中で結露しています。

 

 

樹脂サッシの方が気密が良いが複合サッシでも高気密になります

家の隙間は壁や床だけではありません。

窓にも隙間があります。

 

樹脂サッシは、接合部を溶着できますので、窓自体の隙間は少ないです。

複合サッシは、異種素材を組み合わせているので窓自体の隙間は多少あります。

 

そういった意味では、樹脂サッシの方が気密性は良いです。

しかし、窓自体の隙間はそれほど問題にはなりません。

窓の種類の方が影響が大きいです。

写真の引き違い窓はレールがあり、障子が動きます。

隙間が無ければ動きません。

これは構造上、仕方のない隙間です。

 

写真は、複合サッシを採用しているインザホームの気密測定の結果です。

家全体の隙間は22㎠です。

引き違い窓もあります。

それでも、C値0.137の高気密住宅です。

 

複合サッシでも高気密住宅は出来ます。

 

まとめ

サッシは樹脂と複合 どっちが良いの?

インザホームでは、複合サッシのリクシル TWの方がメリットがると考えています。

 

地域性・日射取得・金額・コスパ・電気代を考えての結果です。

デメリットと言われている結露や気密についても、高レベルになっています。

 

もちろん、樹脂サッシで施工しているお家があります。

どっちが良いのかは、しっかりと説明を受けてから納得して選んでください。

 

  
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