こんにちは、建築士の前田です。
以前、熱交換型換気扇のメリットを記事にしました。
今回はその逆で、デメリットをお伝えします。
換気をするときに熱をフィルターを通して回収するのですが
そのフィルターは結構細かいのです。
そうでなければ熱は回収できないですからね。
だから、結構な風量が必要になります。
そして、目が細かいから掃除が必要になります。
目詰まりをしてしまっては
熱交換の効率や換気量が足りなくなります。
掃除の手間
風量も大きくなるので、電気代も上がります。
そして、私が一番のデメリットだと思っているのは
室内環境です。
確かに熱の回収による省エネ化は達成できますが
新鮮な空気は足りないような気がします。
ダクト式にして換気量を増やす方法もありますが
イニシャルコストも当然上がってしまいます。
そのあたりは、どれを選択するのかを
それぞれのメリット・デメリットを知って
選択する必要があります。
今回、この換気扇で50年間で試算してみました。
この換気扇は熱は回収しません。
その分、電気代は155円/月です。
壁付けの熱交換換気扇の電気代は
最大1台で700円/月で6台は必要
メンテナンス・部品の交換・掃除・電気代・
工事費・熱損失・・・・と色々考えると
そんなに変わらないです。
熱回収は出来るけど、その分の電気代がかかる
熱回収は出来ないけど、電気代がかからない
それは、今の電気代だから言える事ですね
電気代も毎年2%ぐらい上昇しています。
50年後には今の倍の電気代になる計算
それは言い過ぎかもしれませんが、
電気代は安くはならないと思います。
このあたりの詳しい話は
相談に来ていただけたらお伝えできます。