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8畳用エアコン1台で冷暖房する場合に必要な断熱水準とは?

こんにちは、建築士の前田です。

 

 

エアコン1台といっても

その容量は様々です。

6~24畳までと大きな差があります。

 

 

エネルギー効率の良いのは

6~10畳用のエアコンと言われていますので

今回は、8畳用のエアコンによる

全館空調についてお伝えします。

 

 

必要暖房能力=Q値×延べ床面積×内外温度差

になります。

 

 

この地域での外気温として5度(冬だと最高気温でも10度ぐらい)

室内温度22度にするために必要なQ値

 

 

8畳用エアコンの能力

暖房で2.8KW(2800w)

冷房2.5kw(2500w)

能力はメーカーによって違いますが一般的な数値です。

床面積は36坪(120㎡)

 

 

Q値=2800KW ÷ (120㎡ × (22度-5度))

Q値=1.3725

 

 

Q値=1.4ぐらいあれば良い計算になります。

愛知県の6地区のHEAT20 G1

Q値は1.9になります。

(数値が小さい方が性能が良い)

 

 

以前のもお話ししていますが

私が設計する断熱レベルは

3・4地区ぐらいのHEAT20 G1

U値=0.4

Q値=1.4

 

 

この地域でコストパフォーマンスが良いと考えています。

間取りや立地条件にもよりますけどね。

 

 

計算上では大丈夫ですが

心配なら、エアコン2台にしたらよいかと思います。

 

 

夏の場合は冬よりも外気温の差が少ないので

エアコン能力に余裕があります。

 

 

エアコン1台で冷暖房をする場合は

長時間連続運転が基本になります。

 

 

なぜなら、エアコンの立ち上がりの負荷が大きく

この容量をすぐに冷暖房することは難しいからです。